女子高生の橘あきら（17）がバイト先の店長（45）に恋をする話…。
結論から申しますと、羨まし…とても爽やかで心に残る素晴らしい作品でした。
冒頭、流れたり追ったりのカメラワークで捉えた慌ただしいレストランシーンから魅入ってしまいます。被写界深度浅めなのも今風ですね。
原作は未読ですが、小松菜奈と大泉洋の主演2人がとても魅力的。
いつもは仏頂面な彼女が店長に自分の思いを懸命にアピールするんですが、まぁキュート以外の言葉が浮かびませんわ。
そして、そんな彼女が店長に見せる笑顔は涙が出るほど美しい。
陸上で華々しい成績を残しつつも夢を諦めた矢先のあきらに対し、夢を追い尽くしても届かなかった燃えカスのような店長（失礼）の言葉は胸に響く。
コミカルながらも真面目感が出せるのは地味に凄いですね。
タイトルの通り天気の使い方もコントラストが効いてて分かりやすいし、恋愛だけじゃなく夢や友情など、様々な立場からの様々な対比が物語を印象深いものにしていました。
シンプルだけど単純じゃない。どの世代が観ても共感できる作品ではないでしょうか。
