2020.4.21
陸上という競技とは対照的に、橘あきらが復帰するまでをゆったりと流れていくように描いており、でも退屈するような場面もなく、心地の良い作品に仕上がっていた。本当にやりたいこととか楽しいこととか。それを伝える店長もまた前を向いていくってのがとても素敵でした。未練と執着の話よかった。恋愛に重ねるのは皮肉めいているけど、年齢って関係ないんだと思う。気持ちさえあるなら何だってやればいいじゃないって言われた気がする。ラスト友達だからメールしたいってのもそれに起因すると思うし、年齢の違う男女のやり取りからそれを描くって巧みだわ。ちょっとずつにもかかわらず、インパクトを残す俳優陣に感激し、実直な言葉で優しく包み込む大泉洋と圧倒的な存在感で魅了する小松菜奈は圧巻。空手チョップ。そもそも全体的に雰囲気が超絶良い。これはもう主観でしかないけど、映像の質感とか光の差し具合とか一つひとつの台詞とかよかったなあ。
諦めだったとしたら、立ち止まってしまうかもしれないね。スパイク捨てたよね？捨てるわけないでしょ。ありがとう。
