Ryan

ゲティ家の身代金のRyanのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.4
リドリースコットの仕事量よ
なにかと問題の多かった作品


ストーリー
1973年、米国の石油王ゲティは孫を誘拐される。破格の身代金を要求されるも支払いを拒み、世間を驚かせるゲティ。だが人質の母親は、既に一家を離れていたが息子を救おうとし、誘拐犯と大富豪との間で奮闘する

主演 ミシェルウィリアムズ
監督 リドリースコット


期待値を超えるほどのインパクトはない。
予告編がMAXだった。
チャーリープラマーの演技は見事
すごく怖かった。
しかし、アカデミー賞にノミネートされるほどか?と疑問。
特にミシェルウィリアムズ。彼女も素晴らしい演技をしているがアカデミーほどとは感じなかった。
ストーリーも魅力的に感じるがゲティ3世の物語は世に広く出回っておりそれを回収させるほどの力作とは感じなかった。

当初出演していたケヴィンスペイシーの様々な過去のセクハラにより降板しその後釜として名優チャーリープラマーの登板。
リドリースコットは最初からチャーリープラマーにオファーを出したがっていたらしいがスタジオの意向もあるらしい。
その再撮影も10日で撮り終えた。
リドリースコットは当時70代後半とは思えない仕事ぶりである。

その再撮影でも問題が発生した。
共演者のマークウォルバーグはギャラの引き上げを行い150万ドル得たのに対しミシェルウィリアムズはわずか1000ドルという男女の賃金格差はかなりの話題となった。この件に関してリドリースコットは激怒した。
Metoo運動もこの時期のためマークに対してかなり厳しい意見も多く、結局全額寄付をしたがこの一件からマークウォルバーグのイメージが落ちたのは否めない。
マークウォルバーグは若い頃にかなりのヤンチャで喧嘩相手の目を失明させた過去などもある。

とにもかくにも無事公開できたのはリドリースコットのおかげであり、なにかと大変な作品であった。もはや裏話の方が映画らしくも感じる
Ryan

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