ayellowbird

ゲティ家の身代金のayellowbirdのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.5
試写会行きました!
1973年に起きた米国の大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を、リドリー・スコット監督が映画化したサスペンスドラマ。
73年、石油王として巨万の富を築いたジャン・ポール・ゲティの17歳の孫ポールが、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイルのもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかる。しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴でもあるゲティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、ゲティとも対立しつつ、誘拐犯と対峙する…。
ポールが解放されるのか、最後までハラハラさせられる作品。誘拐事件では、人命が何よりも優先され、身代金が支払われるのが日本人の感覚。しかし、海外では犯人逮捕を優先する国もあるので、本作もそういう経緯かと思っていたら、さにあらず。爺ちゃんが頑なに身代金の支払を拒んだことが、交渉が前に進まない原因。そこで、母親はあの手この手で頑張るのだが、守銭奴の爺ちゃんは梃子でも動かない。こんな家に生まれた子供は気の毒だなと同情しつつ、物語はやや意外な結末へ。
この作品、実話がベースというのが何より驚かされる。母親ゲイル役のミシェル・ウィリアムズの迫真の演技が秀逸!
ayellowbird

ayellowbird