ノラネコの呑んで観るシネマ

ゲティ家の身代金のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
4.5
金持ちのメンタルってめんどくせぇ。
石油王ゲティ家の孫がイタリアで誘拐され、巨額の身代金要求に、世界一の大富豪でありながら当主のジャン・ポール・ゲティが支払いを拒否。
見返りのない支出である税金と身代金は、どちらも無駄という訳。
リドリー・スコット久々の非SF作品は、彼の特質にぴったりフィットしキレキレだ。
誘拐犯とドケチ舅、同時に二つの敵と戦わざるを得ないミッシェル・ウィリアムズの母親を軸に、物語はスリリングに展開する。
浮かび上がるのは、様々な形で人間を狂わせる金の恐ろしさ。
原題の「ALL THE MONEY IN THE WORLD」の通り、この世の金すべてが欲しい業突く張りに、いかに金を出させ、孫を救い出すのか。
三つのプロットが絡み合い、金に翻弄される悲しき人間たちが描き出されるクライマックスは、スコット節が冴え渡る。
LAのゲティ美術館を知ってると、より興味深い作品かも。
しかし「金は空気と同じだ。いくらでもある」なんて一生に一度くらいは言ってみたいものだ。
いつも窒息寸前の身としては´д` ;
ブログ記事:
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