エクストリームマン

ゲティ家の身代金のエクストリームマンのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.9
if you can count your money you're not a billionaire.

映画が全部完成したあとで公開できなくなるってどんな気分なんだろう。想像もできないけど、本作に限って言えば、J・ポール・ゲティ役がケヴィン・スペイシーからクリストファー・プラマーにやむを得ず変わったことは、結果的によかったのではないかと思う。クリストファー・プラマー大暴れ。人の姿をした怪物モノとして『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』にも比肩しうるような瞬間がある。基本的にサスペンスだけど、終わり方からしたらホラーだよなー。

あらゆるものを排除して頂点にまで昇り詰めた結果、スクルージも驚きの非人間的な思考と思想に染まった大金持ち…なんて、テンプレートもいいところだけど、それをクリストファー・プラマーが演じると、なんとも味わい深いというか、目が離せなくなる負の魅力にあふれている。

ケヴィン・スペイシー版と見比べてみたい気がしないでもない。