じゅんP

ゲティ家の身代金のじゅんPのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.8
原作の邦題が『ゲティ家の身代金』なのでそのままタイトルになってますが、誘拐や交渉それ自体を描く気はさらさらなさそうで、映画の原題『All the money in the world』の方がしっくりくる。

自分と関係ないところで築かれた「自分を取り巻く要素」に関して、自分ではあくまで付随するものと考えがちだけど、他者からすると密接に結びついていて、だったら自分で積極的に意味付けした「自分を取り巻く要素」の価値は?ってのをわかりやすくカネに置き換えて見せつける、意地悪視点な世界の理。

人を駒か歯車かのように動かして淡々と話を進めながらも、血がピューピュー噴き出す画はちゃっかりサービスするお茶目なリドリー・スコットの「俺が見せたいもん見せる」欲こそ、とどまることを知らない。