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ゲティ家の身代金のKotaのレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)
3.5
“財産を数えられるようでは、富豪とは呼べない。”

1973年イタリアのローマで大富豪ジョンポールゲティ(クリストファープラマー)の孫息子であるポールが誘拐され、身代金として約50億円を求められる。しかしジョンの答えは支払わない。ポールの母親であるゲイル(ミシェルウィリアムズ)は誘拐犯ではなく、義理の父と戦うことになる。

実際の事件を調べたらかなり忠実に作られていて、お客用に公衆電話を用意して客に電話代を払わせたり、ルームサービス代をケチり洗濯を自分でしたり、孫の身代金で節税を試みたジョンポールゲティの「異常なケチさ」も事実。親族の身よりも自分の財産を守ろうとするジョンに終始腹が立つ。いやまぁでも冷静に考えると悪いのはあくまで誘拐犯であり、「お金持ちだから異常な額の身代金でも払うのは当たり前」というレッテルでジョンを悪役にするのも少しおかしいような気はするけどね。

クリストファープラマーが演じるジョンは本来ケヴィンスペイシーの予定であり、ミシェルウィリアムズが演じるゲイルはアンジェリーナジョリーに最初オファーが出ていたというのだから、そのキャストだったかなり違う雰囲気になっていたのだろうな〜。(ミシェルも良かったけど、)アンジーは“チェンジリング”の母親役が素晴らしかったから最後のシーンに震えそう。誘拐された孫役のチャーリープラマーはイケメンで今後に期待!
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