コレどこまで実話なんだ？
とWikipediaを読んでみると、かなり実話に忠実で、あっぱれなくらいの金の亡者ぶり。
リドリー・スコットらしいフレーミングと映像美、ミシェル・ウィリアムズとマーク・ウォールバーグも流石の演技力だったけど、何より驚きなのは、ゲティ役を演じていたケヴィン・スペイシーがスキャンダルで公開ひと月前に降板、急遽クリストファー・プラマーを代役にたった9日間で撮り直したと。まったくツギハギ感無かったし、本当に憎くなるほど狂気の演技だった。ちなみに誘拐される孫役を演じたチャーリー・プラマーとは血縁関係ではないみたい。
以下ネタバレあり。
ゲティは孫の身代金1700万ドルくらいは軽く1日で稼いでいたらしいので、日給程度をケチってたって事で、さらに実際は控除できる範囲だけ払い、足りない分は息子に利子つけて貸したらしい。客の電話代を払いたく無いから自宅に公衆電話を置いていたのも実話だと。
実際の誘拐犯は、数ヶ月間も身代金が払われないのに焦りつつもポールを傷つけるのをためらい続けたらしく、最後にはポール自身が耳を切ってくれと頼んだのだそうな。劇中でポールを助けたチンクアンタもあながち遠からずだね。演じたロマン・デュリスもよかった。
リドリーさんにしては脚本が間延びしてた感はあるけど、十分おもしろかった。
しかし、金が狂わせたのか、元からの人間性なのか。
