ラブラドール

リヴァプール、最後の恋のラブラドールのレビュー・感想・評価

リヴァプール、最後の恋(2017年製作の映画)
4.0
かつてオスカーも獲った大女優グロリア・グレアムの死期の直前の恋物語を描いた作品。
往年のグロリアをアネット・ベニングが見事に演じきっていました。
60歳手前の大女優が胸が締め付けられるほど純粋な恋に落ちた姿は若さに負けない何かがあります。
アネットの演技は素晴らしく、彼女の作品の中でも代表作と言えるのではないでしょうか。ちなみに彼女のこれまでの作品の中では「アメリカン・プレジデント」が好きです。
映像は温かみのある色合いで、リヴァプールやもう一つの作品中の舞台でもあるロスやNYの当時の情景を上手く表していました。
また挿入されるBGMも良かったです。
とても雰囲気のある上質な作品ですので、映画好きな方にはおすすめします。普段映画をあまり観ない方にとっても、本作のような上質な作品を観ることで映画を好きになってもらいたいものです。
本当に美しい作品でした。