名女優グロリア・グレアム(1923‐1981)と、駆け出しの若い舞台俳優ピーター・ターナーの最後の恋を描いた作品です。
年の差が30歳近い二人。キャリアも全然違う二人。
最初恋に落ちた時よりも、デートを重ねるごとに二人の気持ちが深まるのが伝わってきます。そして・・・。
女優としてのプライドを持ち、自由で覚悟のある生き方をしたグロリアをアネット・ベニングが演じていました。
ピーターとその家族が優しく、とりわけ母親の言動の一つ一つは思いやりに溢れ、作品を味わい深いものにしていました。
人生に必要なのは、強く生きる意思と優しさかな、なんて思ったりして。
本作はピーターが1987年に発表した回顧録の映画化なのですが、ファンのためにも早く映画化すれば良かったのでは、と思いました。