イロカワ

息衝くのイロカワのレビュー・感想・評価

息衝く(2017年製作の映画)
4.8
3人の孤児院からの幼なじみが宗教や救済や社会などについて考え、それぞれの生き方を見つけていく映画。震災という問題も絡んでくる。非常に難しいことに挑もうとしている傑作。
受動的に事態を受け止める主人公が何もできないのが見ていて悔しい。能動的に戦っていく事が必要なのかもしれないが、一方で正義を掲げ政界に進出しようとする幼なじみは狂気的に描かれている。何もしない幼なじみの女性は他人から搾取されるだけの人生で生きた人間の目をしていない。
こんな時代でどう生きていけばいいのか。そのストレスが限界を超え、人間が息衝く瞬間をこの映画は捉えている。
イロカワ

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