Masato

銀魂2 掟は破るためにこそあるのMasatoのレビュー・感想・評価

3.5

原作未読

前作の紅桜編よりも、実写映像と噛み合う現実的なストーリーで良かった。アクションも進化しており、全体的に前作を超える出来。しかし、福田雄一監督作に共通して見られるダメなところがある。

福田雄一はコメディを描かせたら一級品だが、ドラマは圧倒的に凡庸。ドラマシーンになると急につまらなくなるのが惜しい。

最初は悠々にコメディ満載でスタートするも、後半から全然進めてなかった本筋を進めるべくコメディをなくしていく。それでも尺が足りずに説明セリフばかりになってしまい、適当になり、急激につまらなくなるのが良くない。最初は元とってやるという心意気で美味しく食べ始めるも、注文しすぎて最後に味覚を失う残飯処理地獄にあう135分の食べ放題みたいな失速ぶり。福田監督は長編映画を作るにあたって、そこらへんのバランスを考えていった方がいいと思う。
「50回目のファーストキス」でも言ったが、このままの作り方であれば、ヨシヒコみたいな30分ものの連続ドラマの方が合っていると私は思う。(コメディはいつもの調子で最高傑作なのでご安心を。)

アクションシーンに関してもややくど過ぎるような気がした。マッドマックスみたいなシーンとか、一部のシーンの演出は良かったものの、万斉と銀時のタイマンシーンはジョンウー以上にスローモーションを使いすぎてテンポ悪いし、不自然極まりない。
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