面白かったけれど、ハマりぐあいは前作に比べるとやや控えめ。ギャグ、パロデイを前半に集中し、「真選組」の友情物語をキッチリ描いた後半に笑い要素があまりなかったせいかも。
冒頭、坂田銀時(小栗旬さん)、志村新八(菅田将暉さん)、神楽(橋本環奈さん)3人によるトークがあり、日本アカデミー賞に関連して、菅田将暉さんをいじり、小栗旬さんがぼやくというところで、自分的つかみはオッケーに。
その後、『銀魂』シリーズ影の主役、佐藤二朗さんの一人芝居に、共演者が笑いをこらえるという好きな展開。前半からこんな面白くて、どうなっちゃうんだろうと思っていたら、後半は結構マジメで、オジサンに少年マンガ的友情物語をガッツリ見せられてもな~と。
だいぶ前に、知り合いの結婚披露宴で、半分にカットしたメロンの種をくりぬいた部分に上品な甘さのシロップが入っているという前菜(なのかな?)がいきなり出てきて、「この先どうなっちゃうんだろう」と思っていたら、その後は案外普通だった、という感じに近いかな。
しかし、フィルマークスの点数は今作の方がだいぶ高いから、自分の感覚がズレているのかもしれない。きっとマンガやアニメの銀魂ファンはストーリーをきちんと描いて欲しかったのだろう。個人的には佐藤二朗さん主役の外伝が観たいかも。
●物語(50%×4.0):2.00
・面白かったけれど、笑いネタの配分がなあ…。
●演技、演出(30%×4.0):1.20
・役者さんの捨て身の演技が好き。
●画、音、音楽(20%×3.5):0.70
・十分よろしいかと。