原題は「工作」。1990年代、国家安全企画部(韓国の旧情報機関)の指令で対北企業家として北朝鮮に潜入したコードネーム「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」と呼ばれた男の物語。実際に起きた「黒金星事件」という実話が原作だ。
私は去年8月、韓国の映画館でこの映画を見た。
一応、この映画にはスパイ映画に出る銃撃戦がない。
“言葉の戦争” と言うほど相手と対座して話を聞く楽しみがある映画。
そして、この映画ではビジュアルが非常にすごい。映画に出る北朝鮮の町、雄壮な建物は感嘆させる。
最後に、この映画は私たちに質問を投げかける。私たちは何のために戦ってきたのか。
韓国人として、分断の時代を越えて未来を考えるようになる。