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7号室のTAMUのレビュー・感想・評価

7号室(2017年製作の映画)
3.8
大阪では『カメラを止めるな』が満席を続けている状況ですが、ちょい忙し目な今日この頃、先ずはシン・ハギュンの金かかって無さそうな新作から押さえたいと向かった本作。

ついでに『カート』、『あの日、兄貴が何だかな(原題:형)』でいい味出してたアイドルグループEXOのD.Oとの共演。

シン・ハギュンと言えば、『J.S.A』の青年兵、『高地戦』の将校と誠実な役がハマる気がしてますが、本作では良い意味で卑しい一般市民役。

これがまた愛しい。シン・ハギュンを線で追ってる方なら満足すること間違いなしな、あのシン・ハギュンが「シバマラ、ケーセッキ!」と叫ぶ下品なおっさんぶりを堪能できますw

本作はシン・ハギュンとD.Oことド・ギョンスの店長とバイトがそれぞれボタンをかけ間違えて、取り返しがつかなくなってくる、スリラー的なコメディ。

個人的についつい引き合いに出してしまう、最高に面白いが、個人的に倫理観が相容れない『最後まで行く』を彷彿とさせる展開。

ここが個人的に大事で、最後に関するこの映画が見せる倫理観と自分のそうであってもらいたいシン・ハギュン先輩と大事なことを理解しているド・ギョンスと良い感じで構成されて胸熱となりました!

ザ・人のふり見て我がふり直せ映画に認定させて頂きます。

本作ですが、キャストが少ない一方で、推せるドラマ『未生』のキャストが3人も。

『未生』で言う所の部下の面倒見が適当な営業部部長がこれまた白黒適当な不動産屋社長役で、そしてこずるさピカイチの営業ニ課課長がこれまた適当な質屋の店長で、そして鉄鋼部のいじめっ子チョン・ソクホが雑な刑事役で登場します。

見られただけで胸熱ポイントになりますが、全然ダメなのがチョン・ソクホ。折角の刑事役で1人シリアスでもいいのに、なんでコメディタッチだったのか。名探偵かのような帽子とコートは必要だったのか。

新婚チョン・ソクホさん、いい感じの役多いので、もう少し違う感じを主張しても良かったのでは?と心残りですw
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