最初に実話ベースと出てくるけど、嘘っぽいぞ。
逆に言うと、アメリカならこんな事件、しょっちゅう起こってるから、実話ベースだと主張しても具体的にどの事件とか言わなくって大丈夫っしょ?! 万が一ツッコまれたら「エド・ゲイン事件がモチーフです!」とか言っちゃえばOKっしょ?! ってノリだと思う(←アメリカに対する偏見)。
さてさて、これは過去作3本を観てすっかりファンになってしまったヨハネス・ロバーツ監督の最新作の一本前の作品。
今劇場でかかってる「海底47m」のパート2は来週観る予定です。
本作のFilmarksでの評価はそんなに高くないんだけれど、これはこのジャンルの映画の宿命なんで仕方がない。
私は個人的には、やっぱりうまい監督だなあと思って鑑賞してました。
過去作を観た限りでは、「アザー・サイド」から演出力(絵コンテの割り方・どこにカメラを置いてどう撮るか・タイミング・間など)が格段に向上している人なんで、本作はその意味では全然安心して観られました。
ま、我ながら、ホラー映画に「安心して観られた」って評価するのもどうかと思うんだけれど。
やっぱこの人、小道具使いが上手いよね。
よかったのがライター。
たしかに、キンジーちゃん喫煙者なんだよね。
上手いのは、ライターなんて、その段になるまでほとんど見せないこと。
これ、下手な人がやると、序盤で意味ありげにアップにしちゃったりするんだよね。伏線でござい、とばかりに。
でも、そんなの不要。いざそうなって、「あ、喫煙者だからライター持ってるよね! なるほど!」と客は呑み込めるもの。
あと、バットもよかった。
これも会話の中にさりげなく出してただけのことが伏線だったわけでしょ?
それに、このシーケンスは「悪魔のいけにえ」オマージュ、かーらーのぉ、「え、まだ追いかけてくる?」、かーらーのぉ、「出た~! フルスウィング! シャマラン様オマージュじゃん!」って爽快感が堪りませんでした。
逆にあれれ? と思ったのが拳銃ね。
それこそ、拳銃置くところを「意味ありげにアップに」してたでしょ。
でも、何もなかったよね。
ヨハネスさんのことだから、きっと回収したんだと思います。でも、プロデューサーから、「長いからここ切って」っていわれてなくなったんだと思います。
はい、ファンなので、信用してるんで、そう思うことにします!