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グリンゴ 最強の悪運男のkuuのレビュー・感想・評価

グリンゴ 最強の悪運男(2018年製作の映画)
3.0
『グリンゴ 最強の悪運男』
原題Gringo.
映倫区分 PG12.
製作年2018年。上映時間111分。

正直者でお人よし?な性格から貧乏くじばかり引いている男の逆転劇を痛快ってほどでもないけど、サクッと描いた、シャーリーズ・セロン製作&出演のアメリカ・メキシコ・オーストラリア合作エンタテインメントドラマ。
デビッド・オイェロウォが主人公ハロルド役を演じるほか、リチャード役をジョエル・エドガートン、エレーン役をセロン(意外にもビッチな役してるなぁ)がそれぞれ演じる。

朝から晩までまじめに働いていたハロルド。
会社からクビを云い渡され、友だと思っていた経営者にだまされ、最愛の妻まで横取り。
人生のどん底に突き落とされたハロルドは上司のリチャードと性悪女のエレーンへの復讐のため、出張先のメキシコで偽装誘拐を企て身代金5億円を奪う作戦を実行する。
しかし、ハロルドが死ねば会社に保険金が入ることに気づいたリチャードは殺し屋を雇い、ハロルド殺害をもくろむが。。。

gringoって、スペイン語圏てか、特に米国やと、外人という俗語は、ヒスパニック系やラテン系でない人を意味するんやったかな確か(うろ覚えで🙇‍♂️)。
本作品やと、上司のメキシコ出張に同行したチョイ抜けてるが憎めないリーマンのブラック(デビッド・オイェロウォ)を指してる。
彼は、地元のギャングが絡む危険なゲームに巻き込まれ、命を狙われることになるけど、自業自得なんもあるかな。
基本的にアクション・コメディやけど、さまざまなプレイヤーがそれぞれの役割を果たし、それが不幸な野郎に多かれ少なかれ直結しているモザイク画と表現したほうが正確かもしれへん。
出演者は、ジョエル・エドガートン、シャーリーズ・セロン、アマンダ・セイフライド、シャールト・コプリー、ユル・ヴァスケス、ディエゴ・カタニョ、ロドリゴ・コレア、タンディ・ニュートン、カルロス・コロナ、パリス・ジャクソンと、豪華な顔ぶれ。 
(シャーリーズ・セロンとシャールト・コプリーはどちらも南アフリカ出身。)
因みに監督のナッシュ・エドガートンは主演のジョエルの弟やそうです。 "Gringo "は、ネトフリの予告編が魅力的やったけど、映画そのものはそれほど気にいったってほどじゃないかな。 大きな問題はないんやけど、どうも二番煎じや単なるフィラー的(番組枠の空白や無変調を(埋める』)な内容が多く、際立ったキャラや動きがなかなか出てこない。
全体として、要求されたものを、決められた基準で描くことはできてるとは思うが、創造的な力があまり湧いてこないコンテンツクリエイターの作品のように感じられたかな。
(著者は、マシュー・ストーンとアンソニー・タンバキスという二人の男性。)
ぶっちゃけ(木村拓哉風に)、全ては見栄えがするけど、インスピレーションはほとんど感じられないチョイマック~🎶(マクドナルド×GODIVAコラボ初のホットチョコレート飲みに行かなきゃ)。
その物足りなさは、面白いキャラがいれば多少は補えるかもしれへんが、本当にその表現に合うのは、少し譲って2人しかいなかった。
しかも、2人とも画面に登場する時間はわずか。
1人は『第9地区』や『エリジウム』のシャールト・コプリーが演じており、謎めいたキャラに深みと温かみを与えてたかな。
もう一人は、なんとマイケル・ジャクソンの娘パリス。
彼女は映画デビューしたばかりの時らしいけど、プロフェッショナルとして、限られた役柄にクールさと魅力を添えてたかな。
他の人たちは、あまり印象に残らないか、重要性が低い。
エドガートンやセロンの場合は、できることをすべてやっていないだけってかセロンは『自分が自分』をしにくい状況やねんろなぁ製作&出演に携わってるから。
この2人は確かに最大のスターやけど、ただ自分の仕事をこなしているだけで、画面に魔法をかけているわけではないように感じられた。
特にエドガートンは、この役にふさわしくないキャラかな。
今作品は、悪くはないけど、すぐに忘れてしまうし、自尊心のあるアクション・コメディができることとしては最低の心細さがありました。
このジャンルのファンやけど、多少の娯楽性を感じるが、それ以外はほとんど無関心に感じました。
自分のベストを尽くしたいと切に願いながら、なぜかそれができないんやと歯痒さがあるし、悪くはないんやけど、結果的にはそんなに魅力的ではない作品かな。
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