あれ………? 面白いぞ…?
というのも、怪獣映画としてでなくSFアニメとして見るスタンスにしました。
今作は、作品自体もSFに重きを置いた作りだったように思います。
特にSF設定がぐっと奥深くなりました。
そうそう!こういうのを待ってたの!
前作では、怪獣映画としてもSFアニメとしても面白くなく、映画自体のスタンスがブレブレなせいで観客が困惑するという結果を招きましたが、その反省ということなんでしょうか。
正直に言うと演出面では腐るほど文句が出ますが、前作のあの盛り上がらなさから比べると、やるとこはしっかりとやってる印象を持ちました。
SF設定が増えたことも重なって、クライマックスが結構楽しいんですよ。
実はこのアニゴジシリーズ、製作企画段階では十数話分のアニメシリーズだったらしいのですが、急遽映画用に編集したようです。
今作で確信しましたが、この決断は間違いですね…。
世界観の設定が奥深く用意されていて、それが小出しに解明されていく…。
間違いなく、30分の連続シリーズに向いている作風です。
同じ虚淵脚本で例えるなら、『仮面ライダー鎧武』ですよ。
一週間単位の考察が楽しいタイプの作品のはずなんです。
演出云々の前に、企画の段階で間違ってたんだなぁ…と。
せっかくもっと面白くなりそうなのに、悔しい思いです。
まぁ、なんにせよ今作でようやくアニゴジのやろうとしていることがハッキリしたわけですし、このまま独自の路線を駆け抜けてほしいと思います。