ひっきーくん

GODZILLA 決戦機動増殖都市のひっきーくんのレビュー・感想・評価

GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018年製作の映画)
3.1
苛烈な現実を破壊するためのGODZILLAとの戦闘という前作のアナーキーなカタルシスは失われ、『なんかメカゴジラ構成してたナノメタルがまだ動いてるからやっぱGODZILLAたおそーぜ!』というハルオが急に馬鹿になってしまったような不思議な脚本。
ビルから飛び出す固定砲の雨霰、地面から吹き上がるミサイルの爆煙… 空中巨大モニターには様々なデータみたいなネルフ本部的な決戦増殖都市を想像してたので、ゴジラに投げられそうなガスタンクしかないメカゴジラシティは拍子抜けですし、ガバガバ準備もなんとかならんのか……って感じでした。
まぁなんだかんだでぶっちゃけ熱さが足りませんでした。やっぱメカゴジラのってどかんどかんやってほしかったよーな
前作でリアル作戦路線はやったし、暴れてほしかったというのがマジなところですね

メカゴジラのらんのか!メカゴジラの素材のナノメタルが重要なんかワレェ!
その発想はなかったわ!とか思いつつも、メカゴジラの不穏さがただナノメタルという科学力に置き換えられ、案の定の展開になっていくのが、うーん……
見ていてつらい内部分裂の様は気持ちよくはないけど、ハラハラさせられましたが、やはり勢いと死闘感が足りないですね。ナノメタルの有用性と危険の描写が些かおざなりだったのが気にくわないです。

最終章に期待!