ゴジラではなくGODZILLA。
そのタイトルの意味が第2部にしてようやく紐解かれた。
前作は世界観の説明に終始していたため、やや退屈でしたが、今作は続編という特性を活かして自由に暴れまわってるように思えた。
絶望の名の如く人知を超えた力と身体を持った真の存在「ゴジラアース」が現れ成す術が無くなったハルオたち。
だが変わり果てた地球に順応した先住民族が居た。そして彼らがエネルギー源にしているナノメタルが見つかりそれを使い最後の切り札メカゴジラを再起動させリベンジに挑んでいく。
今回のアニメ版の製作スタッフにはゴジラを見たことがない人が起用されている事もあり、今まででは考えもつかなかった斬新なアイデアが沢山盛り込まれています。
元々ゴジラは人類の驕りによって産まれた負の産物。
今作では、GODZILLAとローマ字表記になっている。
存在そのものが神と同等で破壊と再生を司る生物として新たに生まれ変えさせるというテーマが伝わってきた。
そして終盤ハルオに問われる「人知を超えた生物を倒す行為は人間の範疇を超えている。だから人間を超えた存在にならなければならない」というゴジラ討伐そのものが
神への反逆にもなり得ることの問題。
虚淵脚本ならではの人ならざる者になる事がこういう風にアレンジされるとは中々驚きました。
GODZILLAとして描きたい事とアニメだから出来る表現を最大限に活かした作品。