RUKA

Love,サイモン 17歳の告白のRUKAのレビュー・感想・評価

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)
3.0
評価高いから期待して観たけど、合わなかったなぁ。
LGBTQ映画だけど、どちらかというとティーンムービー的要素の方が強い。

主人公は自分がゲイであることを隠してるけど、唯一のメル友“ブルー”にだけは自分の秘密を打ち明ける。
最後の最後までわからないこのブルーの正体が一体誰なのかっていうのも物語の面白みの一つ。
主人公が予期せぬカミングアウトをすることになって、自分は自分のタイミングで言いたかったって言うところ本当に苦しかった。
あとゲイだからどうのこうのじゃなくて、シンプルに嘘ついてた、騙してたで友達と離れてしまうところ、受け入れはするけど戸惑いを隠せない両親。
ここらへんの描写は好きだったんだけど、急に学校のみんなが味方みたいになるのやばかった。

本音を全員に公開したことで、みんなもそれに続くみたいな一致団結の流れは良いかもだけど、観覧車シーン結構見てて厳しかった。
ああいう私たちは応援してるよ!みたいなの全然いらんかも。
最後ブルーが来てみんな大歓声って流れちょっと怖かったし、2人きりにさせてくれやってなった。
てかそもそもサイモンは自分のタイミングでカミングアウトの場を決めることをあれだけ大事に思ってて、他人に強制されたカミングアウトの苦しみを味わったはずなのに、ブルーに対してその配慮はないの?って思っちゃう。
あんな大勢がいる場に来させるのは、勇気がどうこうの話じゃないでしょ。
それこそ強制的なカミングアウトじゃん。

多々疑問に思うところがあってうまく乗れず。
ハッピーエンド風な終わりだった。
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