このレビューはネタバレを含みます
勇気を出して匿名でゲイの告白をした相手にメールを出して、同じくカミングアウトしていないゲイ同士としてメールを送り合う仲なのを、なんかちょっと…鼻摘まみものと言うか…空気の読めない変わった男に見られてスクショを撮られ、友人の女との仲を取り持ってくれないと…と脅迫されたサイモンの青春のお話。
青春ティーンもの…はあんまり観ないんだけど悪くなかったな～。
ただ、ゲイだとバラすぞと脅迫されてやった事は確かに友達に悪い事をしたと思う。
でも、学校中にゲイだと一方的にバラされて好奇の目で見られるのは確実なのにそれでも学校に行こうとするサイモンを突き放すのって友達かな…。
一番迷惑を受けたのがあの黒人の女の子だと思うんだけど、男友達は嘘を吐かれたのは腹が立つかも知れないけれど結局黒人同士上手く行ったのに時間を失った…ってせいぜい長くてニヶ月程度の話じゃん？
一番の親友の女子はサイモンは本当に友達としか見てなくて、勝手に男友達の事が好きだと思ってた…のを、傷付いた！とか言って去って行く。一人で学校に行けって言うんか？今？
友達甲斐のない奴らだなぁ～～～って思うんだけど、子供ってこんなんだっけ。重さが全然違うだろ って思うんだけど。
あと、最後の観覧車で学校の知り合いがめちゃくちゃ見守ってる中出てくる勇気よ…。
わたしがブルーだったら、まず親父に話して…の後すぐコレ！？と思って出て行かないかも知らんな～。
多分98%くらい野次馬根性で囲まれたところに…行けるか？急にめっちゃ勇気出すじゃん…。
上の不仲エピソードで友人たちも勝手に心の中で(元)友人達よ と思ってたから、応援してる風面白がってるだろこれ って気持ちでしかなかったからな～。友達は選んだ方がいいぞサイモン。わたしはぼっちだけど、疑ってけ。
悪くなかった、と思っているのに悪かったところばかりだけど、主演のニック・ロビンソンの顔のなんとも言えない ちょうど良い感じ がすきだった。なんとも言語化し辛いちょうど良さ。
あと、家族からめちゃくちゃ愛されているのは彼もまた家族を愛していて、それ故に悩んでいたんだろうなぁって。
勝手にアウティングされたのは人生で一番不幸な気持ちになるだろうなと思うけど、本当の不幸は家族に受け入れて貰えない事だと思う。
サイモン自身がいい子だったお陰もあると思うけど、良い家族で良かったね。
