ニック・ロビンソン推しの方はこちらからご入場ください!!!
ニック・ロビンソン推しでなくても、推したい。超ロマンティックなラブストーリーだし、秘密を抱えている17歳の少年が、自分自身であることをポジティブにその手に掴み取る物語。
台詞の隅々まで、人間の多様性を認めるための行き届いた配慮が素晴らしい。特に、ドラマチックでロマンティックな展開とは別に、わたしたちの生活のとなりにある”なんてことない”感情の起伏が繊細なレースのように編み込まれていることに感動する。
どんな題材でも、創り手はそのテイストをライトサイドにするか、ダークサイドにするか選ぶことができる。どちらも混ぜてその割合をコントロールだってできる。本作は、100%ライトサイドを選択している(アウティングという絶対にやってはいけない行為の結果もダークにはしない)。ライトサイドにこの映画があること、それがどれだけティーンをエンパワメントするだろう。
今年のMTV Movie & TV Awardsで、ニック・ロビンソンとキーナン・ロンズデールは最優秀キスシーン賞を受賞してますけど、まあこのシーンだけはソフトを手に入れる前にYouTubeで観ることができたので何度も観てましたけど、映画一本通して観ると、やっぱりうれしくてうれしくて爆発しました。
音楽の趣味も最高なので、全方位的にエンジョイしてほしい一本(日本で劇場公開しなかったのほんと意味不明)。