フクイヒロシ

Love,サイモン 17歳の告白のフクイヒロシのレビュー・感想・評価

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)
4.0
ジョージ・レンデボーグ・Jr がいつも通り主人公の親友役としていい味出してる。
第2のマイケル・ペーニャとして活躍してってほしい。

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てっきりテレビ映画なんだと決めつけてました。。
ディズニーチャンネルみたいな画面。。

これはちょっと良くないですよ。。
あまりにも気の抜けた画面。構図。。
見えてほしい表情が別の人物によって隠れちゃったりしてたもん。
全体的なレベルからして、意図的とも思えないし。

テレビ映画だからしょうがないと諦めてたけど。。そっかあ。。


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サイモンが罪を背負うのがいいですね。

ゲイであることをアウティングされる危険性があったからって友達を売っていいわけではない、と。

ゲイが一方的に保護されるべき存在なのではなく、
誰しもが抱えている〝自己肯定すべきアイデンティティ〟のひとつだ、と。

だからと言って、〝1人で勝手に乗り越えろ〟ってことでもなく
家族や仲間に受け入れてもらうことでスムーズに自己肯定していける。
それは他のマイノリティ要素を抱えている人たちと同じだ、と。

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17歳なんでね。
まだ社会的、法的な差別とガッチリ向き合う状態でもなく、
まずは自分で自分のアイデンティティを受け入れるという
青春の段階ですね。


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話はリアルだし丁寧だと思いました
「ブルーは誰だ!」っていうミステリーも面白い。

でもこれテレビ映画じゃないんだぁ。。それであの画面かいな。。