高校生のサイモンは、素敵な両親、可愛い妹、気の合う友達に囲まれて、普通と言うよりどちらかと言えば恵まれているのではと思えてしまうのは私だけかな。
ただ一つの秘密がゲイだと言うこと。ネットでゲイであると告白した匿名のブルー。サイモンは偽名を使い彼と密かにメールを続けるのですが…
何故LGBTだけがカミングアウトしなければならないのか？ 何もしてない、ただ同性が好きなだけなのに、生きづらさを感じ嘘をつかないといけないのか。
一見、差別は減ったかのように思えるけど、まだまだ現状はこんなものなのかな。
もし自分の息子がゲイでも私は受け止められると自負してるけど、もしかして現実になったら、サイモンの両親が最初に受けたようなショックはあるかも？
自分を守るために友達を傷つけることになってしまった彼。この辺の描き方はよくある青春映画とあまり違わない気もしたな。今までに観た重くなりがちなLGBT映画とはまた違う味があって良かった。
覚悟しなくてもカミングアウトできる時代がくることを願ってます。
サイモン役のニック・ロビンソンは『ジュラシックワールド』や『キングスオブサマー』の時より良かった気がする。母のジェニファー・ガーナー、父のジョシュ・デュアメル共に適役。妹ちゃんも良かった。
