ざきこー

アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌のざきこーのレビュー・感想・評価

3.7
【父との絆を確かめるための歌】

オンライン試写会にて。
いつもありがとうございます、Filmarksさん...

今回はMercyMeのI Can Only Imagineの誕生秘話をボーカルのバート・ミラードの反省とともに描いた作品。

この曲には思い出があって、中学生の時にラジオで初めてこの曲を聴いて、
大学生になってから洋楽にどハマりした頃にこの曲に再開し、
改めてこの曲の凄さを知ったのを今でも覚えてます。

曲自体はクリスチャンソングで、本作の映画もいわゆる宗教映画的要素が強いですが、
この曲のバックボーンとして父への思いという点があるので、
神様を自分の大事な存在に置き換えて聴けるし、映画もそういった家族愛という点で共感できるポイントは高いと思います。

僕も全くもって無教徒ですが、この曲のメロディーがすごく好きだし、
クリスチャンロックはかっこよくてメロでがきれいなバンドが多くてとても好きだから、興味があれば是非!
って完全に話が音楽の方にいっちゃってますね...笑

でも映画でも重要なファクターである曲は、やはり臨場感がすごかったです!

今回オンライン試写会ということでヘッドホンで鑑賞しましたが、
ライブシーンは迫力がすごく、これは極音の映画館で観たいタイプの映画ですね。

あとは父親とのやりとりはとにかく泣ける、、、
最後のステージで熱唱するシーンは圧巻でした。エイミー・グラントめちゃいいやつ。

そしてデニス・クエイド!
いやーーやっぱこの人の演技好きだわー。
最初はただの過去の栄光にすがるクソ親父だったけど、
終盤の人間らしさ全開のデニス・クエイドの目力というか表情で訴えかけるあの演技にやられました。。
皿で頭パーーンした時はビックリした笑


という感じで内容やキャストには大満足ですが、その反面、
なんというか全体的に端折り気味で結構急な展開が多い印象でした。

行間を読めば展開はわかるけど、感情の移り変わりについて行けなくて、
バンドのメンバーとか途中加入したバートの気ままな行動をそんなあっさり許しちゃうんだ、
みたいな、この流れでそうなる?という展開がいくつかあったのが映画としてはちょっと残念だったかなと思います。

あと、エンドロールは普通に原曲、もしくは欲張りですがこのために書き下ろした曲とかあったらよかったのになーなんて思いました笑
ざきこー

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