このレビューはネタバレを含みます
2022.09.16 配信で視聴
主人公は見栄っ張りで自己主張が強く、
高望みするくせにその場になると怖気づき、
常に自分や誰かを何かと比較しながら生きている。
唯一の楽しみは空想だ。
“もし私がスタイルのいい美人だったなら――”。
そんな主人公が、とあるアクシデントで
自分の容姿が超絶ビューティーに変わったと思い込み、
ポジティブな攻めの姿勢で夢の実現に突き進んでいく。
個人的には、主人公に感情移入ができず、
途中まで結構しんどかった。
主人公の友だち2人や、高級化粧品会社の社長とその弟、
巻き込まれる形で恋人化した男性、
以前のポジション(地下室)での同僚など、
脇を固める人たちのキャラクターが自然だったから
なんとか観つづけることができた。
報われたのは残り30分以降。
強引な展開ながら、
ここで主人公の気持ちに寄り添えるようになった。
体当たりで主役を演じたエイミー・シューマーはさすがの演技。
しかし、
願いがかなって変身した(と思い込んだ)主人公の行動が
ところどころ男性目線でつくられていて、
女性目線の部分と齟齬が生じてた点が残念だった。