「心の底から信じるようになったの。強く望めば夢が叶うとね」
外見にコンプレックスを抱えていたレネー。
そのコンプレックスが思い込みという「魔法」によって取り払われたことによる弾けっぷりが凄まじい。
もともと内面には劣等感は少しもなかったのか、ただ自分の欠点は外見だけの問題だと思っていたのか、他の人から見たら外見はそのままなのに絶世の美女として自信満々に振る舞う彼女。
最初こそ痛々しく目を塞ぎたくなったけど、自信を持つことでそのままの彼女もだんだん魅力的に変化していくからすごいのです。
外見で判断されて嫌な思いをしてきた彼女が、同じようなことを友人や他人にしてしまうんだから、外見と内面のバランスを保つって難しいんだな、と思ったり。
「魔法」が解けたとき、レネーは果たしてどうするのか。
明日から背筋を伸ばしてしっかり胸を張って歩きたくなるような、素敵な作品でした。
ミシェル・ウィリアムズの声色を変えた独特のキャラ作り、仕草や表情も最高でした。