自分の姿を鏡に映して「アタシって全然イケてない」とため息をついたり、一念発起してスピンクラスに行くけど、周りが痩せている人ばかりで気後れする・・・など、女性なら共感できる気持ちだと思う。ギャグやプロットも期待していたが、テーマとなっている「女性のSelf-esteem（自尊心）問題」をどう料理するのかが一番興味があった。キレイでも、成功していても、男でも、みんな自分に自信がないのは、ファッション業界やメディアが、普通の人には手が届かない、全く現実とかけ離れたイメージを売っているからという背景は納得できるものだったが、結論「自分を好きになろうよ！」という当たり前のメッセージになってしまっていて面白くない。レネーはたまたま頭打ってそれができるようになったからいいけど、「どうやって自分を心から好きになれるのか」を見せて欲しいのにと思った。まあそんな理屈っぽいことはどうでもいいのであれば、そこそこ面白いコメディとして見れないこともない。ミシェル・ウィリアムスはあまりコメディ向きではないなと思った。
