ERI

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングのERIのレビュー・感想・評価

3.7
美しくなりたい!誰もがそう願ってなかなか自分に自信が持てずにいる。けど、本当に?

ありのままで美しいんだよ、ってそんな風に自分を愛してあげることの素敵さを教えてくれる映画だった。

主人公のレネーは自分の容姿にコンプレックスがあって周りのスレンダーのキラキラ女子に気後れしている。一念発起して扉を開けたバイクフィットネスで自分のビッグサイズに下を向いていた。そんなだからか、どんどん良くないことは起こるばかりでうまくいかない。仕事も恋もなにもかもうまくいかないのは全部美しくないからだ、そんな風に自信が持てずにいた。

こういう気持ちってあるよね。比べる必要なんてないのに、隣の芝生は青く見えるばかりで、周りばっかり見てるから本当に自分の良いとこなんて見てなくて、ないものねだり。

もし私があの人みたいだったらあんな事が出来たのに、こんなだから前に踏み出すとみんな笑うでしょ?ってレネーのマインドはそんなだったけど、ある時魔法がかかることを願ってまたバイクフィットネスに行ったら大きく転んで頭を打った。

目がさめるとあれれ?私美しくなってるじゃない!ってある意味魔法がかかって、周りからすると何にも変わってないけどレネーは突如自信を手に入れてまるで人が変わったようで。ココからレネーは口説かれてないのにまるで口説かれたみたいな会話で逆にうっかり男性と出会いが始まるし、ずっとやりたかった仕事にも踏み出す事ができる。

今の自分にならできるって思った時の人の強さがすごい。そうなるとどんどん良い方向に物事は進んでいく。でも本当はココからが勝負なんだよね。この映画のうまいところは、結局見た目に寄りかかってるレネーはなにも変わってなんてなくてパッと目が覚めた後、一度また自信のないレネーに戻っていくんだけどそのあとが最高なんだよなぁ。

最後の最後本当の意味でありのままの自分と向き合った時のレネーが本当に美しい。そうだよ、生まれた瞬間から私たちには必要なものは全部揃ってて何も下を向く必要なんてないって、教えてくれる。
ERI

ERI