鍋レモン

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニングの鍋レモンのレビュー・感想・評価

4.2
⚪概要とあらすじ
『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』などのエイミー・シューマーが主演を務めた女性賛歌。

自分のルックスに引け目を感じていて、何事にも消極的なレネー(エイミー・シューマー)は、自分を変えるためにジムに通い始める。だが、ジムで頭を打って意識を失ってしまう。目覚めたとき、なぜか彼女は自分が超美人に変身したと思い込み、性格も前向きに変わっていた...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“人生は〈たった一瞬〉で輝きだす!”

「新しい人生を!」

⚪感想
美しさや自己肯定感についてがテーマになった作品。

笑いあり、感動ありで最後は自信が貰える。

笑いの部分はレネーが自分がナイスバディの美女だと思って行動しているおかしさなんだけどそれを笑うとレネーは綺麗ではないの肯定になってしまっている気がして少し歯がゆかった。
共感性羞恥が働いていて痛いし辛いし恥ずかしい。

レネーの自信が過剰っていうレビューが多かったけど、私としては気絶して起きてアリシア・ビキャンデルだったらレネーより自信満々に振る舞うなって思ったからそうでもなかった。

どう見てもコンプレックスを抱えて消極的だったレネーより自分が美女だと思っている時のレネーの方がとにかく可愛くて、面白くて、魅力的な女性。
内面って大事。

レネーを演じているエイミーシューマーのほぼ一人二役。見た目が変わらないっていう選択は凄く重要だと思った。
有名な俳優さんを太らしてとかではなく、一般的な受け入れやすい等身大のキャラクターのレネーとしてこの俳優さんを選んだのが凄い。
ジェニファー・ローレンスに少し雰囲気が似ている気がした。

ルクレアの創設者の孫のエイヴリー・レクレア。ファッションがとにかく可愛いけど猫プリントのワンピースはこの人しか着こなせないやつ。声がコンプレックスみたいだけど逆にその声が可愛いとしか。
どこかで観たことあるなって思ったらミシェル・ウィリアムズだった。

ジムや薬局で度々レネーと会うマロリー。お顔やスタイルに反して自己肯定感は低い。
マロリーを演じるエミリー・ラタコウスキー。モデルの仕事をしているだけあって綺麗で細い。

優しいくて少し冴えない草食系男子のイーサンと好身長でスタイルの良い御曹司的なトム。
映画を見ているとイーサンめちゃくちゃカッコ可愛くてタイプ。イーサンが理想の男すぎるし、俳優さん可愛いし、草食系男子たまらん。

俳優さんたちがみんなキャラクターにマッチしていて配役センスが高い。

『ハンサムスーツ』では太った人がイケメンになって、でも見た目ではなく心が1番大切って感じだった気がするけど、今作はよりそれが分かりやすかった。しかも美しさ関係なく自分を愛していることが大切なんだって感じ。
こういう風に表現できるのかって斬新思った部分でもある。

一方で強烈な挫折はない。だからこそスッキリ観れるし後腐れもないけど現実世界では美女に分類されない女性に対して周囲の男性はもっと強烈に拒否反応を示すよなとは思う。レネーに対して男性たちはみんな優しいし。
今作では「ブス」とか「デブ」といった言葉を誰一人言わないのがかなり印象的。言ったとしても「怖い」とか「変な人」ぐらいの。こういう作品を作る上でそこは大切だよ。
レビューでは今作を観てもデブだのブスだの言い放題で「あーね」って感じ。

ルッキズムやマチズモが広がってきた中でそれを感覚的に学べる作品かも。
レネーはルッキズムにイーサンはマチズモに振り回されていたし。

自分に自信をもち愛することで周りからも愛されるこの世界観が素敵。

細かいこと気にせず自分に自信を持って自由に自分らしく生きようぜー!!って感じなので堅苦しくなく受け入れられるし応援されている感じがしてほっこり。



⚪以下ネタバレ



服を買う時にサイズとか写真を見て気づくだろうって思ったけど、レネーの脳がもうそう判断しているんだみたいな圧が凄い。

薬局でマロリーが男性に洗剤の場所を聞くのを使ったナンパされて、レネーが洗剤の場所を伝えたら男性に黙れみたいに言われたのが笑えてしまう。そのあとも店員だと思われたり、教えた洗剤の場所が違ったり。

スーパーでの同性カップルはどういう意味で入れたんだろうか。見た目で判断するなってことなのか、レネーの性格を表したかったのか、マイノリティを入れておきたかったのか。

最後にジムの自転車に乗りながらありのままで輝いていることを伝えるレネー。
ありのままで輝いていることを自覚しながら更に自分を磨くレネーが素敵すぎる。幸せそう。
ラストのシーンは「痩せるんかい」みたいなツッコミが多かったけど、現状に満足してっていう終わりよりも、さらに自分を磨いていくっていう思いを表しているようで私は凄くいいなと思う。

以下ストーリー。
体型に悩むレネー。ジムに行けば自転車を壊すし、服を買いに行けば大きなサイズを進められる。レネーは高級化粧品を販売しているルクレアの社員だがオフィスはチャイナタウンの地下で同僚のメイソンの二人働いている。ある時サーバーがダウンし本社へ行くことに。そこで受付の仕事を応募していることを知る。応募条件を見て諦めたレネーだったが。
ある夜レネーは願いが叶う映画を観て自分も噴水に「美しくなりたい」と願う。

レネーが観ていた映画は『ビッグ』かな?本物かパクリかはわかんなかった。

願いが届いたのかある日再びジムに行き自転車を漕ぐと転倒し頭を打つ。気絶したレネーが目を覚ますと自分はナイスバディの美女になっていた。しかしレネーはそう見えているだけで変わった訳ではない。
レネーは自分が絶世の美女だと思っているので「美人が着たら安物も高級品に見えちゃうのよね」と女性に話しかけたり、ドアを開けた男性が自分のためにドアを開けてくれたと勘違いしたり、工事のおじさんの口笛が自分に向けられたものだと思い込み投げキッスをしたりする。受付の仕事にも応募をした。

ある日クリーニング屋でイーサンと知り合う。イーサンには単に順番の番号を聞かれただけだったのだがレネーはそれがナンパだと勘違いをしほぼ無理やり電話番号を交換する。

面接の依頼が来て受けに行くもヘレンから向いていないと否定されるが、自信に満ち溢れた言葉からエイブリーが気に入り合格となる。

受付の仕事を難なくこなすレネーが面白い。水にストローとナプキンまでつけるって気が回る。エイブリーの弟のために野菜ジュースを用意していて気に入られていたし。

そして恋愛も。イーサンから電話は来なかったが自分が美しいから気後れしてかけれなかっただろうと自分からデートに誘う。イーサンは怖くてOKしたようだがいい感じ。
イーサンの分のホットドッグを食べてしまっているレネーに笑えたけど更にはビキニコンテストに参加。登場した時に観客は驚きシーンとするがレネーのダンスに会場は大盛り上がり。ダンスで誘惑された男性が面白かった。口に指入れられていたし。優勝はできなかったものへこんではいなかった。

会社では一般向けの化粧品セカンドラインの発売を計画中。しかし会社の社員はみな高級品化粧品ばかりを使っているためどんなものが好まれるのか理解出来ていなかった。ある時レネーがチークのブラシを指摘しいいアイデアを与えたことからエイブリーはレネーを夕食に誘う。

エイブリーが夕食を誘う時に「彼氏を連れてきても」って言った後に「彼女でも」っていうの新しいなって思って印象に残った。今後は「恋人」って表現になっていきそう。

夕食の前にイーサンとデートするレネー。ズンバってなんだか知らなかったけどエアロビみたいで楽しそう。そこからキスやセックスも。自分の姿を見てもらいために頑なに電気を消さないレネーが好き。
夕食ではレネーの能力が認められてボストンでのプロモーションに参加を誘われ同意する。

夕食でイーサンがトムをめちゃくちゃ見ていたの対抗心的な感じなのかな。男性の中でもムキムキでハンサムな人に憧れるみたいな。

一方で仲の良かった友人とはあまり上手くいかなくなる。自分の美しさを鼻にかけ彼女たちを少し馬鹿にしたような態度をとるように。

ボストンではトムとの関係が深まりそうになるもイーサンのメッセージのおかげで思いとどまるがシャーワー室の鏡に「あなたは誰?」と問いかけた後に頭を打ち、以前のレネーに戻ってしまう。自信をなくしたレネーはプロモーションに参加せず、イーサンとも別れてしまう。

自分が美しくなったと思った時と元に戻ってしまったって時も変なふうにならず上手く作られていた。特にイーサンと別れることになるデートシーンはレネーは自分は元に戻って、イーサンはそれに気づいていなくて、レネーを「君は世界一美しい」と褒めるけど、レネーはそれは以前の自分だと思っているからすれ違うみたいな。

落ち込んでいたレネーはもう一度奇跡を起こすためにジムの自転車に。変わることはなかったがそこでマロリーがおり、マロリーほどの美女がフラれたことを知り、自分に少しだけ自信を持つ。また、自分が担当していた化粧品のモデルに応募していることを知る。
化粧品のパーティの日、レネーは同僚の力を借りて登場し、そこで自分の見た目は変わっていなかっことに気づいた。

レネーの子供の頃は自信に満ち溢れていて...から始まる商品紹介はめちゃくちゃ感動したし共感。
友人と仲直りし、イーサンとも。イーサンのマンション行った時にカメラがついているのを知らなくて鼻をほじりまくるレネー最高。

最期はジムで自転車を漕ぐレネー。

⚪鑑賞
映画天国で鑑賞(字幕)。