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アンクル・ドリューのdm10foreverのレビュー・感想・評価

アンクル・ドリュー(2018年製作の映画)
3.9
【動き出す時間】

先に言っておきます。これ、結構好きです。

物語の展開自体はよく言えば「王道」。穿った言い方をすれば「ヒネリがない」。
でも、これ系(スポコメ系)の作品には伏線とかは要らないし、必要以上に登場人物を増やして人間関係を複雑にする必要もない。
だからいいんです、王道で。
観ていてなんかスッと入ってくるというか、ストレスなくサクサク進む感じが心地よく感じたのですが、監督がチャールズ・ストーン三世と知って納得。
以前観た「ドラムライン」も大好きだったし、そういった意味では「スポーツサクセス系」が得意なのかもしれないね。

肝心の物語も「挫折→立ち直りのきっかけを得る→それぞれが抱える過去のトラウマが見え隠れする→トラウマを乗り越える→わぁ~~やったぁ~~!」という流れが澱みなく進みますし、個々の苦悩もそれほど重症でもありません(本人達にしてみれば違うかもしれんけど)。かといって「け、そんなことかよ!」とケチをつけたくなるほどでもなく・・・。
ま、スタンスとして好きなテイストなんで好意的に観ている部分も多々あり。

とにかくバスケが好きな人ならそれだけでワクワクしっぱなしの作品。
細かいことはいいじゃない。別にこの作品をアカデミー賞の候補にしようなんて端から思ってもいないだろうし。

「ショットは打たなきゃ入らない」

その通りです。
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