きゅうげん

パージ:エクスペリメントのきゅうげんのネタバレレビュー・内容・結末

パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通り最初の“実験的パージ”を描いたエピソード・ゼロ。

シリーズお決まりの“夜の逃避行”場面で遭遇するバイオレンスに目新しさはなく、行政によるパージに乗じた“強制執行”もショッキングさは薄く、主人公ディミトリのヒーロー化もスロースタートで、正直なところ前3作品より全体的に鈍い印象です。
群像劇が散漫としすぎて、各キャラクターの人物造形や行動原理を掴みあぐねてしまいます。ギャングの内紛→自警団化とか、姉弟友人の逃亡→籠城とか、それぞれの展開もかなり後ろ倒しでノリきれず。武装ドローンで味方一掃はいくら何でも雑すぎる。

それと最大の問題点は“実験的パージ”の発案や検証など、前後の動向が映像的に等閑だったところ。
政権獲得したNFFAが社会実験としての“パージ”を打ち出すまではOPのニュースで説明。その後全国規模へ拡大させるのはEDの会見で説明……。
いや、オリジンなんだからそこを映画で観してくれ〜〜〜!!!
マリサ・トメイが贅沢だったし、ギャングのアクションがめっちゃ良かっただけに、かな〜り残念……。次作に期待です。