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スカイスクレイパーのJIZEのレビュー・感想・評価

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)
2.8
香港に建てられた最新式の超高層ビル"ザ・パール"を舞台にある人質の籠城事件で片足を失い義足となった元FBI隊長が警察と謎の組織に追跡されながらも家族を救いだそうとする本格アクション映画‼中盤のクレーン車の先端とビルの窓辺を接着させ主人公が捨て身の状態で飛び移る描写が最大の山場だったなあという印象。本作は主演ドウェイン・ジョンソン演じる主人公の愛する家族を救出する勇姿が身体能力を覚醒させメガ盛りで描かれている。原題の「Skyscraper」は直訳で"摩天楼"。簡潔に云えば救出劇の美談ストーリーが図らずも薄々で超ド級映像をコテコテに並べ立てて食わされてるような作品だった。もう少し独創性が欲しい映画でした。いわゆる本作は今月観た『MEG ザ・モンスター(2018年)』同様に米中合作の国際性に則した作品で中国色がかなり強烈で違和感かつ既視感がある。ザロック様の肉体美以上にお国柄の癖が強すぎた。ゆいいつの美点は主人公の義足設定でハンデを課した事により万能感を払拭させたりその欠点が逆に命を繋ぎ止める機転に転じるなど主人公回りの身体が不敏な描き込みは良かったです。タワー映画として同じ『ダイハード(1989年)』や『タワーリング・インフェルノ(1975年)』には遠く及ばないが主演ジョンソンの現実逃避を促す純粋な芝居のけれん味や舞台の一定量は刺激ある臨場感や普通の父親の熱を感じ取れる文字通り胸アツな規定のドウェイン作品であった。
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