滝和也

スカイスクレイパーの滝和也のレビュー・感想・評価

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)
3.6
天空を焦がし焼け落ちる
バベルの塔の如き
香港の超高層ビルで
ロック様が
走る、飛ぶ、殴る!

「スカイスクレイパー」

高層ビルが燃える=タワーリングインフェルノ、高層ビルが襲われ人質に=ダイ・ハード、香港アクション=燃えよドラゴン!?って…、それでいいのか(笑)

そこにピープルズチャンピオン=ロック様=ドウェイン・ジョンソン=大正義!と言う不滅の方程式を加えれば、それなりのヒットを狙える娯楽作になるのは自明の理ですね(笑)更ににトムさんのMIシリーズの隠し味がついてますからね。

恐るべきは、チャイナマネーの支援を受けるレジェンダリー映画。億面もなく次々とオマージュを打ち込んで来ます。

ただそれは…元作を何1つ超えられないってことなんですけどね…(T_T) そう楽しいし、凄いんですよ、迫力は。ロック様の魅力であるパワーやアクションは見事に伝わり、ハラハラもしますからね。でも勝てない。

オリジナリティが無いのは当然のこととして考えます。タワーリングインフェルノは何故オールスター映画だったか。パニック映画の金字塔なのか。オールスターによるドラマ性、誰が助かるかわからないハラハラドキドキ感。そして中でも最高のスターマックイーン&ニューマン2人がタッグを組む豪華さ。その素晴らしさと比べてもらいたくないんです…(T_T) タワーリングインフェルノから持っていったのは高層ビルが焼けるというプロットとエレベーターのアイデアのみ。

ダイ・ハードから持ってきた部分でも、ロック様では味が足りないんです。マクレーンは後にスーパーマン化しますが、プロットが似ている1作目では普通の刑事。何故俺がこんな目に…とボヤキながら決死の行動をするのが良かったんです。その味はロック様には出ない。あのマッチョぶりは不向きであり、故に義足ギミックを入れたんでしょう。でもまだ無敵なんですけどね。ま、合わせてビニールテープも無敵なんですが(笑) 縦空間の使い方も実はダイ・ハードの方がうまかったりします…。

ロック様はいつ如何なるとき、どんな状況下でも無敵なんですよ(笑)往年のシュワちゃんやスライの様に。それを楽しむべき映画ですね。

追記 奥さんや娘、息子役は可愛いし、奥さん大活躍に笑いました(笑) あと敵のショートの姉さんが美人さんでした…。でもチャイナスメルがあらゆる所でキツくて…敵が白人ばかりなのも違和感が…(T_T
滝和也

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