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スカイスクレイパーのmaverickのレビュー・感想・評価

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)
3.5
タイトルの意味は、超高層ビルや摩天楼とのこと。なるほど直球だ。ドゥエイン・ジョンソンが、超高層ビルでテロリストを相手に人質である家族の救出に生身で挑むという話。見所は超超高層ビルの描写であり、テロリストによって爆破されて炎上中の状態の中でドゥエイン・ジョンソンがムキムキの体を駆使してぶら下がったり、予告でも使われていたビルとビルとの間を大ジャンプしたり。CGだとは分かっていても、地上が遥か下に映し出される描写は超スリリングで冷や汗もの。劇場で観ていたら感じかたも大分違ったと思う。いわゆるエンタメ大作映画として無難な出来で、ポップコーンやコーラ片手に頭をからっぽにして観る分には楽しめる作品ではある。しかし内容は薄く、この手のジャンルを楽しめない人にはまったくもってつまらない映画となってしまうだろう。高層ビルが題材ということで、『ダイハード』や『タワーリングインフェルノ』を連想させるが、本作はそれを越えるようなものは感じられず、二番煎じのような印象を受ける。『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』を連想させる場面もあった。もっと脚本を練ってほしかったが、それでも無難に楽しめる作品に仕上がっているのは主演のドゥエイン・ジョンソンの力による所が大きい。元軍人のスペシャリストという設定だが変に強すぎず、家族を助けたい気持ちのみで力を発揮しているのが好感が持てる。筋肉系のアクションスターってだいたい演技が上手くないので、役柄が狭い人が多いのだが、彼は作品に応じて幅広くキャラクターを使い分ける。以外と演技派で、彼が出演する映画はどれも説得力がある。本作の主演がドゥエイン・ジョンソンでなければ、もっとつまらない映画だったかもね。
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