today is my favorite day
100エーカーの森で幸せな時間を過ごしたクリストファー・ロビンも大人になった。慌ただしいロンドンで忙しさにのまれる父親となった彼の前に現れたのは「絶対に忘れない」と約束したかつての親友プーだった。
busy to "nothing"なんて贅沢な事なんだろう。
詰め込んだ予定を”充実”だと思っていた学生時代に働き始めのあの頃。
ここ数年で「なにもしない」贅沢に気付き始めた自分にぴったりの作品でした。表情筋がゆっるゆるになった。
護るものがあると笑うことすら忘れそうになってしまう。
まさに心を亡くすこと。
「必要ないけど、欲しいんだ」そう感情に従えるプーはなんだかひょうひょうとしていて(危なっかしく歩くけど)、目を離せなかった。
色褪せた人形たちは物哀しく見えるのではと不安だったけれど、今作は逆にそれが表情として活きていました。プーの背中は高倉健さん並みに何かを語らう。
エンドロールのオマケも含め、子供向け絵本のポップさは忘れずとも胸に刺さる言葉の多い一作。
見えるものを言うゲーム、近々やってみよう。
昨日、今日がまだ明日だった頃、今日には手が届かないと思ってた。