七沖

プーと大人になった僕の七沖のレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
3.6
〝親友のプーがロンドンにやってきた。僕が忘れていた「大切なモノ」を届けるためにーー〟
くまのプーさんに関する知識はゼロで観賞。予告編で分かってはいたが、思っていた以上にぬいぐるみ感がある。プーさんとは一体何者なのか…。森の動物が擬人化されているピーターラビットみたいなイメージを持っていたのだが、どうやらそうではないらしい。とりあえず、ぬいぐるみが普通に動いたり喋ったりすることさえ受け入れられれば、結構普通に楽しめる。

プーさんたちと別れて大人になったロビンは、家族サービスも出来ずに仕事に追われていた。そんなある日、ロビンはプーと再会を果たす。プーは昔のままで、ロビンは次第に苛立ちを露わにしていき…というストーリー。

冒頭で100エーカーの森を離れた少年ロビンのその後の生い立ちが描かれるのだが、戦争に行っているシーンは完全にガチの戦闘で、どんな顔して観たらいいか分からず戸惑った。
再会したプーさんの言動にイライラしてしまうロビンに共感してしまう自分も社蓄気質なのだろうか…。

「お気遣いどうも」
愉快な仲間たちの中だと、イーヨーが一番好き。基本的に悲観主義なのだが、おっとりした話し方が可愛かった。ぬいぐるみらしく?ロビンに雑な抱き方をされるのもいい。

ストーリー展開は…なんというか無難な運びで、感動はするけどそれ以上に記憶に残る要素は薄い。プーさんがことあるごとにいう、「〝何もしない〟をする」というセリフに共感しきれなかったせいかもしれない。何かをしないと何も変わらないと思うのだが…。
癒されるには癒されたが、いまいちハマりきれない作品だった。
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