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プーと大人になった僕の324のレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.5
『ぼのぼの』や『コジコジ』を優に越える哲学味。自己と世界と無。その麓に広がるプレバーバルな不安と恐怖の暗い森。空気を包み込んだ風船の膜のように、無を取り囲む自意識や社会。風船で空を飛ぶ軽やかさこそ、くまのプーさん。「何かしている」と思うこと自体が、おこがましいとさえ思えてくる。

そして「君が老けても何をしてようとも、クリストファー・ロビンはクリストファー・ロビン。だから好き。友だち。ヒーロー」という最強の肯定。コジコジはコジコジだし。
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