スプリングス

プーと大人になった僕のスプリングスのネタバレレビュー・内容・結末

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

プーさんに思い入れは1ミリもないけれど、思い入れがあったかのような気にさせられる映画でした。昭和を知らないのに『ALWAYS 三丁目の夕日』を観て「懐かしい」と感じてしまうあの感じです。存在しない記憶を埋め込まれた気分です。とんだトータルリコールです。

正直、予告編のリアルプーさんたちには不気味さしか感じなかったのだけれど。いや。慣れって恐ろしいですね。気がついたら違和感が『何もしない』をしていました。

うーむ。この映画は僕にはまだ早かったかもしれない。今から社会に出て頑張らねば世代の僕には、まだ『何もしない』をする覚悟は出来なかったですね。『何もしない』はもっと大人になってからで。今はもうちょっとがむしゃらに生きていたいかな、と。
あと、『何もしない』の圧がちょっと強いように感じちゃって。ゴリ押しが過ぎるなと思ってしまいました。あまのじゃくなので逆らいたくなります。これは概ね僕のせいです。

あ、でも!無職になるって結末にならなくて良かった!!あまりにも『何もしない』ってワードをいろんなレビューで目にしていたから、もしかしたら職を辞すエンド?と危惧していましたが...良かったです。あの親父さんには恩があるんだものね。仕事を楽しそうにしている描写がまったくもって無かったのが唯一の気がかりだけど、今後それも改善されるのかな。仕事仲間のキャラクターをもっと丁寧に描いてほしかったかもしれません。それがあれば今後の仕事満足度の心配をせずに済みますからね。

まぁ、イーヨーが苦しくなるくらい愛らしかったので満足ってことで。。





(もっとプーさんのことを知っておくべきだった...)