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プーと大人になった僕のNORIDARのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
3.3
くまのプーさんは自分にとって幼少期を共に過ごした宝物のような作品で近年はVHSテープの紛失で久しく観ていなかった。(このVHSはバンダイ版で吹き替え声優が違うため激レアテープ…誰か持っていたら貸して下さい爆)

クリストファーロビンの感覚にかぎりなく近づけるために今回はあえて見直しはせず劇場鑑賞したが開始5分でノスタルジーを感じ過ぎて号泣。w
その後も特別泣くシーンではない所で涙ぐむ事の連続…あの曲をかけるのはズルい!

"今後僕には出来なくなるこの生活を君だけは続けていってほしい"という想いを永遠の子供であるプーに託すという、子供から大人への成長と卒業を描いた前作のアニメは優しくて甘いストーリーに少しビターな大人の香りで締めるラストがとっても味わい深い日本で言う昭和的な作品だったが、今作の時代設定は40年代にも関わらず現代的なテーマとなった作品に感じた。
張り詰めた生活の中に楽観的な思考が時には大切というテーマとは別に、幼少期夢中になったいわゆる子供っぽい物に対して卒業する必要なんてない、いつでも帰れる場所として存在して良いんだという、前作とは全く逆の答えを出しているのがとても興味深かった。
大人はこうあるべきという定義が薄れてきた今っぽい内容はまさに昭和の名作劇画オバQとは正反対の回答!

川に流れるイーヨーや窓に張り付くコブタくん、倒れたオウルの家など思わず笑っちゃう前作オマージュは勿論だが、なにより100エーカーの森の再現度が個人的には物凄くよかった!
前回の美女と野獣のオープニングでも感じたがディズニーはキャラクターの再現度よりも場面の再現度の方が結構楽しめる。
キャラクターもいいけどね!とくにカンガとルーはナイス完成度でまじ可愛すぎる。あとコブタくん。あのもじもじ感堪らん。
ただ他の人から見える存在というのは正直萎え萎えポイント。個人的にはクリストファーだけの宝物であって欲しかった。



だらだらと書いたが感想は一言!
うーん、ノスタルジック〜。
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