Ginny

プーと大人になった僕のGinnyのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
2.8
見たよ。
めっっっっっっっちゃプーさん可愛いの。
ユアンマクレガーはいつまで経ってもユアンマクレガー!当たり前だけど。
「revolution」「love」とか彼の発音を聞くだけでムーランルージュ!!となる。
けど、彼があんまり演技の賞レースに出てこないのも納得だなあと思ってしまいました。演技一辺倒。

この映画に込められたメッセージは良い。
プーさんとクリストファーロビンの友情も良い。
大人になって失ってしまったもの、忘れてはいけないもの、それを思い出させてくれるのも良い。
だが、全部が透けて見える。策略を感じる。ディズニーの、製作人の。

「粋」ではない。
言うの2回目だけど、透けて見える。
こうやって感動させよう、こういうストーリー好きでしょ?たまらんしょ?仕事疲れてるっしょ?癒されたらどう?そんでディズニーグッズいっぱい買って、ディズニーでお金いっぱい落としてね(^_-)-☆
最後は知らないけど、量産映画!という感じ。
せっかくの、希代の超絶可愛いプーさんというキャラを持ってきて、それかいって感じ。
お前、本当ディズニー、買収しまくって作品量産させまくってる場合じゃないっつーの。スターウォーズのこと根に持ってるんだからな。
お前も反省してたじゃん、今更だっつの。という感じですが。

本作は、ハートフルストーリー、プーさんが実写!という良さもあるけれど映画としての目新しさはないです。
私、カメラワーク好きじゃないなあ。

舞台イギリスの空気感の捉え方、見せ方は良かったんだけど人物の撮り方に魅力を感じられなかった。というか工夫を感じられなかった。

マークフォスター監督の映画は「ネバーランド」を2005年に見ているけれど、その時受けた印象を当時の映画日記を見て振り返るとよくもなく悪くもなくという感じがしております。
情景や衣服は美しかったといっておりますが、演技に対して不満な点があったみたいで、泣きそうになった(ほぼ泣いたけど)何か物足りないとのことです。

本作も同じ感想です。
ほぼ泣いたんですけど、何か物足りないです。

最近いい映画に触れる機会が多く、というか古い名作を少しばかりかじった程度ですが。そういう中で本作を見ると「映画としては…」となるんですが、映画ってなんですかね。

映画じゃなきゃ見せられないもの、映画じゃなきゃ表現できない、伝えられないものはあって。
お金がなきゃ作れないし、回収しなきゃいけないし、ビジネスとして当然だけど、映画を利用はしてほしくないな。
純粋に映画を作ってほしいなー。
Ginny

Ginny