FutosiSaito

プーと大人になった僕のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
3.7
 自然界の「与太郎」それがプーさんだ。
 純粋で疑うことを知らず、ちょっと間抜けな存在。
 それでも真実を突いた言葉を発するし、それが心に響く。
 ユアン=マクレガーはちょっと前まで『TR2』(トレイン_スポッティング2)で、またまたろくでなしを演じていたのに、ここでは商社のモーレツ社員となっていて、そのギャップがおもしろかった。
 ディズニーの戦略にやられまいとしても、ストレートなテーマに押し切られてしまう。それは、この作品がとんでもなくファンタジーだからだ。
 「ありえない」という点で。
 ぬいぐるみが口をきくというファンタジー。
 その点でも、ムーミンにも似ていると思った。ピグレットはティガーだし、イーヨーはじゃこうネズミだし。
 ファミリーむけファンタジーと侮るなかれ。大人向けファンタジーだ。

 それにしても『水曜どうでしょう』の100エーカーの森を訪れた回を思い出してしょうがなかった。ミスターが演じるプーさんの声が最高で、かぶってしまった。
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