トムトム

スモールフットのトムトムのレビュー・感想・評価

スモールフット(2018年製作の映画)
4.0
全くノーマークでスルーする予定でしたがフォロワーさんのレビューで今作がレゴムービーシリーズのワーナーアニメーショングループ作品と知って鑑賞。

イエティ達と人間の異文化交流コメディと見せておきながら現実の国家、歴史、宗教間の対立をサラリと描くあたり、やはり上手く作るなと感じます。

そうなると題名の「スモールフット」も上手いです。
僕らからは彼らは獰猛な怪物ビッグフットに見えますが彼らからはこちらがスモールフットという怪物に見えている。
異文化間の対立は無理解と恐怖によって起こるのでしょう。

ラストの展開は理想的すぎますがグッときます。

そこだけでなくアニメーションも素晴らしくワーナーの過去作の「ルーニーテューンズ」や「トムとジェリー」から受け継いでいる絵が動く楽しさや根源的な快感に溢れています。

最近のキャラクターやストーリーを紹介するためだけに使われる日本アニメもこういう作品も多く作って欲しいです。

近くの映画館では1日に二回上映しか無い上に吹き替え版のみでしたがミュージカルシーンもある今作はオリジナルのチャニング・テイタムやゼンデイヤ、ラッパーのコモンなどの歌声で聞いてみたくありました。
しかし変な芸能人やお笑い芸人が声優をやっておらず一流声優がアフレコをしているのでクオリティは高いと思います。
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