子供向けの明るいミュージカル映画。の部類には入るが案外メッセージ性の強いもので驚いた。だからこそ大人にとってはミュージカルのシーンが浮いてるように見えるかもしれない(自分が吹き替えで観たという事もあるが。)
ビッグフットと人間の物語。
視点をビッグフットで描くことにより我々人間を客観視する事ができ、話の矢印が人間からの一方向だけではないというのが肝。歴史があり、それでも時代は変わっていく。既存の価値観にしがみついたままではいつまでも発展しない。ステレオタイプを捨てて変革を求めるのはかなり難しいものではあるが、その先にあるものはきっと素晴らしいものなのだと言うことを90分間の子供向けアニメーションで表現しているのだからそれは凄いこと。
言葉の壁、宗教から生まれる価値観の違い、歴史から学ぶ互いの偏見。これはビッグフットと人間の話ではあるが、他人事ではない。
いま日本にタイムリーな作品がやってきた。