ベルサイユ製麺

スモールフットのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

スモールフット(2018年製作の映画)
3.3
…これ、何故か凄く観たかった作品なんですよね。早く準新作になれー!って念を送ってたおかげで、半年目くらいにやっと準新作になりました!!
…しかしパッケージを見てもなんで観たかったのか全然分からんなぁ…。ワーナーのアニメなんですね。他に何かワーナーのアニメって有ったかなぁ?(勿論調べない)


険しい極寒の小さな土地に、イエティたちの集落がありますよ!…雪も、氷も、岩も、なーんでも有る!最高!!(←主人公ミーゴの感想です)
イエティたちの世界は、
大きな山の麓、深い雲で隠されてるその下は、巨大なマンモスが支えているのです!…見たことなんて無いけど、書いてあるもの!ストーンに!
イエティの世界の仕組みの全ては“ストーン”と呼ばれる小さな薄べったい単なる石の表面に刻み込まれていて、この国の長・ストーンキーパーが(それらストーンを鎖帷子みたいに体にぶらさげる形で)全てを治めていますよ!
⚫︎ストーンに書いてあることのひとつ。朝の訪れ。代々、係の者がスリングみたいなのでぶっ飛んで頭突きで銅羅を鳴らすことによって朝がやってきます!その名誉ある係りの息子が、主人公ミーゴなのです。


あらすじ書いててまあまあ楽しいから、…やっぱりこの映画好きなのかな?
イエティたちが可愛い!逆三角形ぽい体に長い手足。垂れ目に牙の生えた大きなお口。ツノが二本グレートマジンガー状に生えていて、毛むくじゃら。あんまり見たことないバランスで好感!
で、イエティたちの世界でまことしやかに囁かれる或る噂。この世界には、“スモールフット”という幻の生物がいるらしい。…まあ、ストーンに書いてないからあり得ないってことなんだけど。

…一方その頃、イエティの住む世界のうーんと下。山のホントの麓には、ふつうに人間の街があって、イエティ伝説で知られるこの街にやってきた、インチキジャーナリストのパーシー(実質ユーチューバー)。
《いろいろありまして…》ミーゴにイエティの集落に連れてこられたパーシーの姿にイエティたちは騒然とする訳です!
…ナルホドー。これは要は、モンスターと、それに脅かされる存在が逆転しているわけですね。探せば結構あるネタなのかもしれませんけど、意外と新鮮に感じられます。細かいことが全部カルチャーギャップコメディになるのが楽しいですねー。何を見ても不思議!おもしろーい‼︎って、なってるうちは良かったのですが、この後だんだんとシリアスな展開になっていきますよ。“ストーン”の秘密とは?イエティはモンスターなのか?それとも…?

って、感じで、ちゃんとメッセージ性の有るコメディアニメなんですけど…尺が短いせいか、普通の作りならたっぷり用意されそうな”人間とイエティたちのたのしい日々”みたいなパートが少なくてちょっと食い足りないんですよね…。これ思うに、制作中に空気の読めないスタッフが「楽しいっすね!トイストーリーみたいで…」とかうっかり口を滑らせてしまった事に、脚本家が拗ねてしまった為とかじゃないでしょうか?

雪景色を舞台にしたCGアニメって、よく考えたら他に超大ネタ作品がありますよね。雪の描写ももうやり尽くされているのではないかと思ったんですが、夜の雪原のチェイスシーンが相当良かったです!実写みたいだった!!
あと、繰り返しになりますがイエティ可愛い。垂れ目は同じワーナーのルーニーテューンズをモデルにしてるそうです。因みにミーゴの声はチャニング・テイタム!絶妙なイノセント感ですね!…そしてストーンキーパーの声はコモン!なるほど謎の説得力…。
あの、まあ…特別観た方がいい理由とか思いつかないんですけど、…観ても嫌じゃないと思いますよ。うん、まあ、期待し過ぎたかな…。

因みに現状、至高の雪男ストーリーは、
★ウルトラマン 30話『まぼろしの雪山』
★アドベンチャータイム 29話-B『ありがとう』で揺るぎないです!必見!!