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ある少年の告白のMoekaのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.7
同性愛は治すものだと思っているとんでもない団体、神様も”いや押し付けんなし”と言いたいだろう...本作は実在の恐ろしいセラピー施設を舞台にしつつ人間の罪やLGBTQの問題を超えて様々な問題に当てはまるテーマを内包する。その事件、出来事は実際に見たことはあるのか。それとも推測で否定しているのか。その意見は自分の意見なのか。自分の意見でノー、イエスというのか。自分の問題をあなた、他人は何を知っているというのか。昨年度から人は一側面、クライマックスだけではわかりきれないというテーマをハリウッドは描いているが(metoo問題が持ち上がるころから)本作にも引き続き描かれているように感じられる。なぜ彼らに従うために罪を作らなくてはいけないのか。なぜ怒らなくてはいけないのか。ど畜生すぎる施設のおっさんにルーカスくんがぽつりぽつりと考えをあらわにするところは多くの問題に置き換えて胸を打つんではないかと思います

ドランくんとトロイくん、トロイくんは天使のように美しいのだけれどグサヴィエはお前誰ってゆう役柄も見た目もまっっっったくドラン感消し去ってて脱帽の一言、終始メランコリーで暗い色彩の中進む本作ですがあのアーティストの彼と過ごす部屋のシーンだけが温かくちょっと泣いてしまった 軸はぶれずテーマを少しずつ展開させる作りが見事な秀作です
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