しんどい映画でした、が素晴らしかった。
同性愛者の転換プログラムや矯正セラピーなるものが実際にあったこと、そして未だにそのような施設は存在していて何万人もの人が入れられているという事実に驚きました。
自分の子供を正しく”治す”という概念がもう間違っているとわたしは感じました。
血が繋がっていたとしても親とは別の人間で、生まれたその瞬間から子供は自分の道を歩いている。趣味や特技が違うように性的嗜好が違っても何もおかしくはない。
しかしそこに宗教が絡んでくると色々と難しいんだろうな…と観ていて思いました。
お父さんの気持ちも理解できるけど、お母さんの愛する息子を守ろうと、そして受け入れようとする姿勢に思わず涙が出ました。
僕は僕でしかいられないというキャッチコピーはとても良かったと思います。
監督ジョエルエドガートンの「私たちは一人一人違うかもしれないけど愛という本質的な感情を共有している。愛は常に勝利する。」という言葉が胸に染み渡ります。