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ある少年の告白のはのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
2.5
あらすじ
同性愛を治療するセラピーに参加させられたら酷かった。

感想
うーん。
普通にやばいセミナーとかに参加したらこんなものなんじゃないの? という感じで、あんまりピンとこなかった。
やばいところに行って(行かされて)やばい目に合う、という事に、そんな大きな意味ってある?

例えば頭おかしい人にたまたま遭遇して、たまたま殴られた、という経験をしても、それに深い意味はないですよね。
単なる運。
危害を加えられたのは確かだろうけど、その人が自分の尊厳を傷つけた、とか感じるのは全然違うと思う。
その人は頭がおかしいだけなのに、まともな人間として扱い、それを期待するってのがスタートとして違うんじゃないかと。
てか期待した時点で、相手と同じにならん? 自分の感覚の普通、を相手に期待してるんだから。

そんな相手に、「僕はぼくでしかいられない」って感じ方は変というか、相手に合わせすぎてるというか。
誤解を恐れずにいうと、自分を被害者にしすぎてるというか。
被害者になる、というのは、戦い方の一つでもあるので、被害者になりすぎる、ってのは過剰な武装にも見えてしまう。
その武装でなにをする気なのか。

セミナー側の人たちは単に「人を加虐することに快感を覚える変態でしかいられない」だけでしょ?
父親に関しては「敬虔なクリスチャンでしかいられない」んだし。
ただそれだけの話だと思うんですよね。

こういう事が実態としてあって、自分や、自分と同じ嗜好の人間が同じ目に合うのが許せない、というのは分かる。
それに対して、相手側が変だという事を世間に知らしめ、声を上げることも大事なのは分かるんだけど。

変なところにいったら変な目にあった、みんなも行かない方がいいよ。
で終わりな話としか思わないんですね。
思わないぼくでしかいられない。
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